...その女形(おんながた)は口の辺に火のついた紙捻(こより)を二本刺し...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...九華は初めの中こそ新体詩を捻(ひね)くって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...梅村医師が懇意ずくで来診を求めた帝大のM―老博士も首を捻(ひね)ったくらいであったが...
徳田秋声 「縮図」
...足首をちょっと捻挫しましてね...
豊島与志雄 「絶縁体」
...極めて狭い溝板(どぶいた)の上を通行の人は互(たがい)に身を斜めに捻向(ねじむ)けて行き交(ちが)う...
永井荷風 「すみだ川」
...府中の宿屋でこの槍を捻(ひね)くっているとね...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんだら俺(お)れかんぜん捻(より)拵(こせ)えてやつかれえ」爺(ぢい)さんが更(さら)にいつた時(とき)返辭(へんじ)がなかつた...
長塚節 「土」
...何でも知つて居ることを、皆んなぶちまけてくれさへすれば、棟梁の敵は俺が討つてやる」平次の誘ひの壺(つぼ)にはまつて、――藤兵衞は四日前の晝過ぎ疊紙(たゝうがみ)に入れた大きな物を、風呂敷に包んで歸つた事や、それを夜中まで擴げて、首を捻つたり、手を入れたりした上、元の通り疊んで神棚に供へ、自分は一晩その下で寢た事、翌る日は辰刻半(いつゝはん)頃(九時)、包みのまゝ持つてお屋敷へ行つたことまで、手に取る如く解りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血も附いちやゐません」「はてね?」平次も首を捻(ひね)りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人の手だ! 私は枕元のスイッチを捻(ひね)った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あのやうなむづかしやは思ひのままに捻(ひね)れて怒つて意地わるが為(し)たいならんに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その腕を捻(ね)じあげた...
山本周五郎 「風流太平記」
...「挫いただけか」――幸い軽い捻挫だと申すことで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...また速かな捻れた一群の霧となつて貫き走る...
横光利一 「榛名」
...日本でもこの二つの思想派は絶えず捻じ合い殴り合いして来て今にまでつづいているのを思うにつけ...
横光利一 「旅愁」
...捻(ね)じ折る習慣がある...
吉川英治 「梅ちらほら」
...身を捻(ね)じ曲げて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それは大地の捻れによって跡形もなく消し去られ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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