...自分の弱味を殊更(ことさら)に捨て鉢に人の前にあらわに取り出して...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...馬鹿々々しくって百姓仕事なんか……と捨て鉢気を起して...
犬田卯 「競馬」
...命知らずな捨て鉢なところがあった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...幾分捨て鉢的な動機も手伝って...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...」と云ふ樣な捨て鉢な事は云つた事がなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...」お増は捨て鉢のような言い方をして...
徳田秋声 「爛」
...銭形の親分」お栄は少し捨て鉢になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...捨て鉢の気持ちを抑えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...もしや捨て鉢になっておかしな陰謀に加担して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ここへ来て何らか捨て鉢な事をやろうとすること自体...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...一瞬の明かりで、青白(あおじろ)、美形、捨て鉢、恐怖の顔が浮かび上がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...捨て鉢の貧乏人で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...だから、せめて、あの人が望みを果す日まで、何もかも待ってくれることにして貰えれば――」「ほ、ほ、ほ――親分にもないお言葉です」と、お初は、捨て鉢に、「親分、お前さんだって、このあたしが、どんな身の上か、よく御存知のはずでしょう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...つまらぬことで捨て鉢になり...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もう捨て鉢だった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...捨て鉢にかかって来た...
吉川英治 「三国志」
...いよいよ不貞くされの捨て鉢の...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...辻風典馬(てんま)は、炉ばたへ坐りこんで、乾児(こぶん)たちの家捜(やさが)しするのを、眺めていたが、「いつまでかかっているのだ、何かあったろう」「ありませんぜ、何も」「ない」「へい」「そうか……いやあるまい、ないのが当り前だ、もうよせ」次の部屋に、お甲は背を向けて、坐っていた、どうにでもするがいいといったように、捨て鉢な姿で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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