「捨てる」の意味
不要なものを手放す
小説での「捨てる」の使い方
...彼女は柄杓(ひしやく)を捨てるが早いか...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...そしてちょっと街へ出ても半夜に百円ちかい小遣銭をまきちらすような今の生活を捨てる気は全然なかった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...反古(ほご)を捨てるようにいった...
壺井栄 「赤いステッキ」
...国家のため命を捨てることは必要でもあるし道徳的なことでもあるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...即座に投げ捨てるだけのことだ...
豊島与志雄 「故郷」
...良吉さんは吐き捨てるように言いました...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...切って捨てる一つの脱出だったのである...
中井正一 「美学入門」
...生命は道のために捨てるとしても捨て時・捨て処がある...
中島敦 「弟子」
...己惚(うぬぼ)れと精神的マスターベーションを捨てること...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...癩者はボロ靴のやうに療養所といふごみ箱に捨てるのが人類の正しい発展となるのでせう...
北條民雄 「外に出た友」
...この果実部はあえてだれも食わなく捨てるところである...
牧野富太郎 「植物知識」
...全然家事をうち捨てることはわたしにとってきわめてやさしいが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これだけの塾生を見捨てるのも惜しいから」と云って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...帰った彼らの誰もは弓と矢を捨てると黙って農夫の姿に変っていた...
横光利一 「日輪」
...生命は馬前に捨てるものとして来た兵たちも...
吉川英治 「新書太閤記」
...左樣なら!』よくさう聲に出して言ひながら私はその古草鞋を道ばたの草むらの中に捨てる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...信長の前でなければ斬り捨てる所だと云った...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼らの傾向を捨てても人間を捨てるべきではなかった...
和辻哲郎 「転向」
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