...其一角をば、鋸もて切取りて、いざとて振向く...
泉鏡花 「紫陽花」
...」と不意に振向く...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...振向くとそこには夜目(よめ)にもそれと判る人の姿があった...
海野十三 「西湖の屍人」
...はっとして振向くと...
豊島与志雄 「道連」
...父の顔へ救いを求めるように振向くと...
直木三十五 「南国太平記」
...七瀬が、顔色を変えて、振向くと、百城が、赤い顔をして「許して下され」と、低く叫んで、馬の首へ、俯向きながら、手綱を引き、足で蹴って、急いで、馬を返しかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...「ところも、瀬田の唐橋で、手前に大津とは、紀妙寺(きみょうでら)、へい、今日は」南玉が、御叩頭をして、後方を振向くと、庄吉が「何うも――今日、逢えるか、明日、逢えるか」「お久しゅう存じます...
直木三十五 「南国太平記」
...「何か御用でございますか」後ろを振向くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...振向くものの面(かお)は冷たいと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰かの手が――彼は振向く暇もなかった――背後から襟首(えりくび)をつかんだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...下なる奴(やつこ)に物いひつけんと振向く途端...
樋口一葉 「大つごもり」
...「真壁どの御免」そして振向くところを首の根へ一刀...
山本周五郎 「失蝶記」
...振向くと、徒立(かちだ)ちの武者だった...
吉川英治 「上杉謙信」
...ひょいと、振向くと、成程、喜多川春作が来るのだった...
吉川英治 「魚紋」
...ふとその兄を振向くと...
吉川英治 「私本太平記」
...……筑前(ちくぜん)どのでおわしたか」僧は振向くなり仰山すぎるくらいな表情を示した...
吉川英治 「新書太閤記」
...……武蔵様はいませんか」「……あ?」小次郎が振向く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ところが、まだその四人のうちには、薄傷(うすで)の程度で、多少呼息(いき)のある者があったとみえ、牡丹色の武者羽織が、ハッと振向くと、そこの死骸から、人魂のように、血まみれな一箇が、「まだッ、まだッ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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