...見物かな」五郎は湾の方を指差した...
梅崎春生 「幻化」
...東屋氏はロープの端の浮嚢を指差しながら下男に訊ねた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...露出(むきだ)しにしてある手を挙げて卓(テーブル)の側(わき)の一つの椅子を指差した...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...山男は煙草を指差した...
豊島与志雄 「自由人」
...二階をさかんに指差している...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その場で侍女はわたくしを指差しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「おや、此処にお父さんの油絵が懸つてゐた筈だが、あれはどうしたの?」さう云つて私は、壁を指差した...
牧野信一 「鱗雲」
...妻の机(デスク)を指差して杉田に訊ねた...
牧野信一 「F村での春」
...脚もとの田舟を指差した...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...私は屡々酒に酔ふて、メイを指差し、芝居フアウストの科白を口真似したりして、「体は離れても魂は離れませぬぞ、マーガレツトの口唇が――」といふところを、わざと、このマメイドの――と云ひ換へて、「――神体に触れても嫉ましいわい...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...前の日に近所の理髪店で刈り込んだばかりの私の頭を指差して顔を顰めて嘲笑した...
牧野信一 「毒気」
...あんな入道雲が!」と思はず沖の空を指差した...
牧野信一 「円卓子での話」
...『あの子供を見なさい』とマンサは五歳ほどの綺麗な子供を指差しながら彼に云った...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...傍の女工を指差していった...
横光利一 「上海」
...」子は母が胸の上で指差してゐる踊子に見当をつけてよく見ると...
横光利一 「父」
...由良は湯の中から延び上って紳士の指差した侘しげな寒村を見降ろしていると...
横光利一 「馬車」
...廻転(かいてん)している扇風機の羽根を指差しぱッと明るく笑った栖方が...
横光利一 「微笑」
...それを心なき往来の者は指差して笑っていた...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
