...白い女の持ち前で顔は紅(くれない)に色どってあるようだ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...これら各々の持ち前を出し合って一つの仕事一つの生活を支え合うところに家族の面白さがあるのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...大体が放縦なことのできぬ持ち前であったから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...持ち前の男らしさを見せていた...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...それは私の持ち前の陰険性のゆえでもあるが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...持ち前の若々しさや溌剌(はつらつ)さが消えていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私というもん出来てから持ち前の優越な感じ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そして持ち前の美しいアルトの最も奥深い音をまろばしながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...例の持ち前の妙な音を出しながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...黄色いターバンを心持ち前に傾(かし)げていた...
夢野久作 「ココナットの実」
...上半身を心持ち前に傾けながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼の持ち前の酒狂は...
吉川英治 「三国志」
...持ち前の短気から...
吉川英治 「三国志」
...曹操の病といっていいほどな持ち前である...
吉川英治 「三国志」
...これは正成の持ち前というしかない陰翳(いんえい)だろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...そこで淫婦の持ち前...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いやが上にも強くなるのが持ち前であります」維盛も忠度も...
吉川英治 「源頼朝」
...妾に色眼鏡買ってくれたのも貴男の持ち前の愛情が風流男の花輪をかくように...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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