...それから執拗らしい処もいやでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...私の表情に執拗(しつよう)にそそがれている...
梅崎春生 「桜島」
...執拗に耳について離れない...
梅崎春生 「蜆」
...ひどい傷(けが)をして耳朶(みゝたぶ)が拗(ちぎ)れかゝつた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...私の背後に影法師のように無言で執拗(しつよう)に...
太宰治 「女の決闘」
...「山の拗(す)ね者は多く...
太宰治 「富嶽百景」
...こっちでも拗(す)ねた風になって...
近松秋江 「うつり香」
...そして執拗(しつよう)に隠しぬいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...執拗な眼付をじっと見据えて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...変だなんて言いがかりを為るのが余り拗(くど)いので...
羽志主水 「越後獅子」
...悲惨と愚劣なものがあまりに強烈に執拗にのしかかつてくるからだ...
原民喜 「死について」
...葉鞘が拗(ねじ)れるので直ぐには原位に復せずそのままになっている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...シュプランゲル、シュペングレル、ヤスペルスなどのものは面白く読まれますが、方法的思惟に於いても、対象的思惟に於いても、執拗な、根強い思索の統一力が欠けてゐはしないでせうか...
三木清 「消息一通」
...「例の二十万死傷説」といって痛烈にまた執拗に攻撃したものである...
武者金吉 「地震なまず」
...眼ききは拗(す)ね馬や息の弱い馬をも何かの用に立てるものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の考えをあくまでも押しつけようとかかっているような執拗さが感じられた...
矢田津世子 「父」
...どんなに執拗で強いものか...
吉川英治 「剣難女難」
...まだかつて日本の上では嗅(か)いだことのない執拗(しつよう)な香料のにおいであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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