...藝術と他の價値との比較を拒む意味でもなく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そして登らうとする頭から火のやうな光を浴びせて人を拒むのを廢めて...
江南文三 「佐渡が島から」
...勅ゆえに拒むことが出來ずに裳を着改へたりしてゐるさまなどがはつきりと映つて見えた...
田山花袋 「道綱の母」
...もし物理学者が(唯物)弁証法的範疇体系の採用を拒むと仮定すれば...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そこで細君の願を拒むどころでなく...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...拒むべきことでもないし...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...ほとんど拒むことを許さないような調子で尋ねたのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「思想あるいは力によって打ち勝った人々に拒む...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...司教が彼に語り彼の心に触れたということを拒むの力はもはや彼にはなかったことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...政府から命令されると拒むことを得ないものでありましたが...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...それを拒む白雲ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...おろくは手を振って拒む...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...それに續く他の今の存在を拒む特殊の資格をもつことは...
波多野精一 「時と永遠」
...それを拒むかのように頭をめぐらした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...氏自身がこの事実を認めるのか拒むのかは遂にわからない...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...「どうしても拒むことのできない肉体の必然的欲求を満たすのは仕方ないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...出されたグラスを拒むこともできなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...しかし信乃の云うことはわかったのだろう、暫らくして、そっと独り言のように、「――伴れていっては、おまえを不幸にする、拒むのが本当だ、拒まなくてはいけない、けれどもおれには拒めない、……おれはおまえにいて貰いたい、この世の中で、おれにはおまえが唯ひとりの味方なんだ、信乃、……いっしょに来て呉れるか」「あなた、うれしゅうございます」信乃は叫ぶように云って、良人の胸へ縋(すが)りついた...
山本周五郎 「めおと蝶」
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