...かくの如く抽象的な...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...これは具象的な一例に過ぎないけれど、もっと抽象的な、たとえば心理的恐怖というようなものも、各人各様であって、スリルの範囲を客観的に定めることはむつかしいのだと思う...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...抽象的な平凡な文句を書いても効能は少ない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...全く抽象的な数学の枠に万象の実世界を寸分の隙間もなく切りはめた鮮やかな手際は物理学者としてその非凡なえらさによるものと考えなければならない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...即ち之によれば世界形像から時間表象が除外されて抽象的な軸によって置き換えられるのであるからそれは恰も吾々の主張に一致するかの如く見えるであろう...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...一般的な世界観(それは実は可なり抽象的な予期をしか内容としていない)に較べて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...例の一般的な抽象的な社会統制(社会それ自身が強制であり又統制であるということ)の一部としての...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...林内閣は極めて抽象的な政綱を発表した...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...抽象的な思想が具体化されて文学になどなるのではない...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...そうした抽象的な法則よりも...
豊島与志雄 「碑文」
...抽象的な名前を取って学説の状態に変形して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真理そのものをいよいよ抽象的ならしめ...
三木清 「危機における理論的意識」
...自己といつてもこの場合抽象的なものである...
三木清 「人生論ノート」
...抽象的な存在になった人間はもはや環境と直接に融合して生きることができず...
三木清 「人生論ノート」
...もしそれが抽象的なものでないなら...
三木清 「人生論ノート」
...抽象的な意味における唯物論の把持者であることも出来ないであろう...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...工藝自体の意義を抽象的な理知によって構成するのは常に危険である...
柳宗悦 「工藝の道」
...幸にも抽象的な理知を以てせず...
柳宗悦 「民藝四十年」
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