...理屈は抜きにして...
伊藤左千夫 「春の潮」
...そういう理屈はいっさい抜きにして...
寺田寅彦 「空想日録」
...そうした非常時に対する考慮を抜きにして発達したものだとすれば...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...之を抜きにしては...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この歴史を抜きにして直ちに無機物と完全に同一方法(法則)によって処理され得るのではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この水準を抜きにして文章の難易を論じても意味がないのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...現実の世界を現実的に処理変更するに相応しい肝心な思想のアクチュアリティーは抜きにして...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その話の本題は抜きにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今度は米友とその馬とを抜きにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はこの橋掛を抜きにして能楽を考へることが出来ない...
野口米次郎 「能楽論」
...紅白粉を抜きにして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この渡世を知って夫婦になったんでござんしょうから冗(むだ)なお追従(ついしょう)は抜きにしておきます...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...七種についてのいろいろの前座講釈はこの処抜きにして短刀直入植物の事に移ろう...
牧野富太郎 「植物記」
...遠くの地平とか天空とか云う大まかなものをデテール抜きにしてぼんやりと鈍感に眺めやるのである...
松永延造 「職工と微笑」
...初対面の相手に自己紹介も抜きにして――私がその顔を諳(そらん)じていなければならない理由でもあると言うのだろうか? 私は急に不愉快に感じながら訊き返した...
松濤明 「一つのエチケット」
...そのことをハッキリとつかみとる段取りを抜きにして...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...自分が飢えているという事実を抜きにして...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...コザコザした物価調べなぞは抜きにして...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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