「抛擲」の意味
物を投げること
「抛擲」の例文(場面別)
- 日常会話彼は怒りに任せて本を抛擲した。
- 文学彼の心は、まるで何かを抛擲するかのように、激しく揺れていた。
- ニュースデモ隊が石を抛擲し、警察と衝突した。
小説での「抛擲」の使い方
...僕は万事を抛擲(はうてき)して何度もそれ等を熟読(じゆくどく)した...
芥川龍之介 「変遷その他」
...彼は此等の學者の説を破壞し――否破壞ではない唯一束にして抛擲しただけである――抛擲しなければあの穩健な藝術の定義に到達することが出來なかつたか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...なにを苦しんで今日まで抛擲なすっておくのでございますか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分の心を癒そうとするもののみが知る愛と抛擲とがあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ともすれば仕事を抛擲させがちであるからということの他(ほか)には...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...一切を抛擲(ほうてき)して先ず神を見る可く全力を傾注する勇気が無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...是が非でも一切を抛擲して...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...軍事科学の書物を抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっくと熊を抛擲(ほうてき)して立ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...正当の職業である薬草取りの一日の業を抛擲(ほうてき)してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしたのです」意地悪いお雪ちゃんいじめを抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...本當に私は抛擲(はうてき)しました...
平出修 「計畫」
...畢竟(ひっきょう)一身を抛擲(ほうてき)して...
福田英子 「妾の半生涯」
...身命を抛擲(ほうてき)するの栄を受く...
福田英子 「妾の半生涯」
...かく重んずべく貴ぶべき身命を抛擲して...
福田英子 「妾の半生涯」
...記実の中にてもただ自己を離れたる純客観の事物は全くこれを抛擲(ほうてき)し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その年久しい分配供与の任務を抛擲し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...都府を抛擲(ほうてき)したものだ...
吉川英治 「三国志」
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