...その戦争(せんそう)に従事したる壮年(そうねん)血気(けっき)の輩(はい)は無聊(ぶりょう)に苦しみたる折柄(おりから)なれば...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...赤外線男の噂(うわ)さの高い折柄(おりから)でもあったので...
海野十三 「赤外線男」
...人氣(にんき)の緩(ゆる)んで居(ゐ)る折柄(をりがら)とて...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...この借家難の折柄に一軒恰好なのを見つけ出した...
高田保 「貸家を探す話」
...兵糧衣服は不十分と云ふことを訴へて居る折柄...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...謂わば一種の公開図書室で、図書払底の折柄、研究員として出入の許可を求めてくる者が多かった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...四月の十五日歸國(きこく)に極(き)まりて土産物(みやげもの)など折柄(をりから)日清(につしん)の戰爭畫(せんさうぐわ)...
一葉女史 「ゆく雲」
...ひどい暑気の折柄...
久生十蘭 「悪の花束」
...慰霊祭の悪口をいっていた折柄だったので...
久生十蘭 「だいこん」
...第一の打撃でよい加減気を腐らしていた折柄...
平林初之輔 「犠牲者」
...時としては目下の富貴(ふうき)に安んじて安楽(あんらく)豪奢(ごうしゃ)余念(よねん)なき折柄(おりから)...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...折柄この望楼の柵に拠つて見た樹の間がくれの星空も忘れがたい...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...折柄、烈しい物音がしてにわかにこの辺り空も水も船も人も圓朝もお糸も、猩々緋(しょうじょうひ)のような唐紅(からくれない)に彩られそめたとおもったら、向こう河岸で仕掛花火の眉間尺(みけんじゃく)がクルクルクルクル廻りだしていた(下略)...
正岡容 「小説 圓朝」
...折柄またパチパチパパパパパと続けざまに小銃の音が弾(はじ)けてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...しかし折柄の霰が一と荐りつづいたので...
室生犀星 「故郷を辞す」
...折柄(おりから)正面から来た駄馬の轍(わだち)に轢(ひ)かそうとした...
室生犀星 「童子」
...人々が珍らしい話を聞き度がっている折柄であった...
夢野久作 「殺人迷路」
...それには、折柄の西日が、あの薬師如来の黒い銅の肌に、きわめて適当な照明を与えていたということも、あずかって力があったであろう...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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