...叩かれたり抓(つね)られたりした痕(あと)に違いないわ...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...よしんば鼻先を抓(つま)まれたつて侯爵は決して腹を立てない...
薄田泣菫 「茶話」
...むずと抓(つね)りあげ...
太宰治 「古典風」
...籐椅子(とういす)にねそべっているわが身を抓(つね)っている始末である...
太宰治 「もの思う葦」
...ようやく手の皮を抓(つま)み上げるのを止めた...
橘外男 「葛根湯」
...わてが抓ったら痛いのんか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...自分で己れの身を抓(つね)ってこの位(くらい)力を入れればなるほどこの位痛いものだと独りでいじめて独りで涙ぐんでいるようなものである...
永井荷風 「日和下駄」
...女の子に抓(つね)られるのは悪くはねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵そのものを一かたまり抓(つま)み込んで置きさえすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手の女を抓り引掻き突飛ばした揚句(あげく)...
中島敦 「南島譚」
...足の親指を抓(つね)って見たり...
夏目漱石 「坑夫」
...どうかしてこの込み入った画の配合や人間の立ち廻りを鷲抓(わしづか)みに引っくるめてその特色を最も簡明な形式で頭へ入れたいについてはすでに幼稚な頭の中に幾分でも髣髴(ほうふつ)できる倫理上の二大性質――善か悪かを取(と)りきめてこの錯雑(さくざつ)した光景を締(し)め括(くく)りたい希望からこういう質問をかけるものと思われます...
夏目漱石 「中味と形式」
...急に腕をはづして逆におふくろの腕を抓った...
原民喜 「おふくろ」
...袂(たもと)の中から記事文の下書きして置いた大半紙を抓み出し...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おしりを抓(つね)っておあげするわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...それとも夢を見ているのだと思って身体(からだ)でも抓(つね)って見るところだが...
夢野久作 「白髪小僧」
...今から掻(か)い抓(つま)んでお話してみましょうか...
夢野久作 「復讐」
...やはり今日頓野老人が扱った塩酸モルヒネの小瓶を抓(つま)み出して...
夢野久作 「笑う唖女」
便利!手書き漢字入力検索
