...夫人はぐっと目の底から突き上げる熱いものを抑え...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...鼻血を抑えながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうやって抑え付けられた儘(まま)時々何か呟き...
中島敦 「光と風と夢」
...こんな雨だのによくいらっしゃるわね」と自分の沸き立つような心を抑えつけながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...アズウィン医師とアンドルー医師のお二人が検死を申し渡して、我々に通告しましたから、いま変更と言われても、警部が許可するか分かりません」リッチフォードは今にも感情を爆発させそうだったが、ぐっと抑えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...涙を抑えられなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...おさえていたものを抑えきれなくなったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...いよいよ蒼み 耀きまさり月も得堪えぬ如くそそぐ そそぐ わたしの窓へ満々として 抑えかねたその光をああ今宵月は何たる生きものだろうわたしは燦(きらめ)きの流れからやっとわが身をひき離し部屋へ逃げこみ襖をしめるこんないのちの氾濫は見も知らないという振りで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この抑えることの出来ない人々には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そして抑えても抑えてもこみあげてくる嗚咽(おえつ)のなかで...
山本周五郎 「落ち梅記」
...……市左衛門にともなわれて隠居所へいったとき、姑は座敷の端に坐ってひとり団扇(うちわ)を動かしていた、菊枝はその孤独な、寂しい姿をみるなり、ぐっと熱いものがこみあげてくるのを、抑えかねた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...抑えることのできないものであり...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どれもみな右翼のものを抑える検束だった...
横光利一 「旅愁」
...その抑えに、半分はすぐ裏手へ立て」黙って、各の影は、頷(うなず)き合った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「云い訳はよせ」と信長は抑えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...……ほかの所で、祟(たた)らぬとは限りませんからな」家康は、口を抑えて、「沙汰なし、沙汰なし」と、云って別れた...
吉川英治 「新書太閤記」
...城太郎は肱(ひじ)で顔を抑えていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...丁度都合よく駈寄った川島が艫を抑えなかったならば...
蘭郁二郎 「植物人間」
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