...唯此一点の霊火を以て全心を把持する故たらずとせむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...何処(どこ)までも将来の日本人の生活についての信念を力強く把持(はじ)して行くべきであると思う...
石川啄木 「性急な思想」
...皐月さんはお腹の中にあるうちは自分の体の一部だと思つてゐらつしやるらしいんですけれど私は自分の身内にあるうちにでも子供はちやんと自分の『いのち』を把持して...
伊藤野枝 「私信」
...火把持を前に歩かせて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...これはまた吾人(ごじん)が個々の印象を把持(はじ)する記憶の能力の薄弱なためとも言われよう...
寺田寅彦 「春六題」
...彼のうちには恐ろしく力強い彼一人の把持する世界が...
豊島与志雄 「運命のままに」
...揺がない心を把持していなければいけない...
豊島与志雄 「野に声なし」
...依然として一は通俗的に一は専門的なる本来の面目を把持(はじ)して長く雑誌界に覇をとなへ得たり...
永井荷風 「書かでもの記」
...茫漠(ぼうばく)たる輪廓中の一小片を堅固に把持(はじ)して...
夏目漱石 「イズムの功過」
...自分でも把持(はじ)し...
夏目漱石 「私の個人主義」
...十分よくそのリズムの心像を把持するであらう...
萩原朔太郎 「青猫」
...眞理の把持(サチヤグラハ)はスワデシなくしては不可能である...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...サチヤグラハ即ち眞理の把持はスワデシに於ても必要である...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...お勢は手に一部の女学雑誌を把持(も)ち...
二葉亭四迷 「浮雲」
...抽象的な意味における唯物論の把持者であることも出来ないであろう...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...記憶とは過去せるものを現在的に把持することである...
三木清 「歴史哲學」
...尚斯くの如き靜寂至純なる藝術境を把持して...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...大きな精神を把持(はじ)させなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
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