...放慣れぬにや、將(はた)永の徒歩(かち)に疲れしにや、二人とも弱り果てし如く、踏み締むる足に力なく青竹(あをだけ)の杖に身を持たせて、主從相扶け、喘(あへ)ぎ/\上(のぼ)り行く高野(かうや)の山路、早や夕陽も名殘を山の巓に留めて、崖(そば)の陰、森の下、恐ろしき迄に黒みたり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...洞庭(どうてい)西湖を恥じざる扶桑(ふそう)第一の好風も...
太宰治 「惜別」
...其の食ひ扶持の償ひに(in return for his food)臺所奉公を願ひ出で(ask leave to serve in the kitchen)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...「此(これ)義人(ぎじん)なり」といって扶(たす)けて去らしめた...
新渡戸稲造 「自警録」
...そして家扶が先に立つて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...後家は五人扶持をもらい...
森鴎外 「阿部一族」
...席順に「八人扶持...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...文吉はそれを扶(たす)ける振(ふり)をして附いて行く...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...そこで女房は夫のもらう扶持米(ふちまい)で暮らしを立ててゆこうとする善意はあるが...
森鴎外 「高瀬舟」
...彼が理想とするジャンティヨムは、ただ詩歌管弦の道にたけたる風流優雅な宮廷人ではなく、王政の扶翼者、為政者としての才幹を備えていなければならなかったので、この点で彼はカスティリヨーネの『宮臣論』を抜いていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...要するに相互扶助...
山本周五郎 「季節のない街」
...唯一の鋼鉄艦「扶桑」がようやく出来たばかり...
山本笑月 「明治世相百話」
...親切に体を扶(たす)けてくれる...
吉川英治 「三国志」
...それを扶けたのは彼をめぐって雲のごとく起った謀士良将の一群であり...
吉川英治 「三国志」
...「からだにお毒ですよ」と仲達はなぐさめて――「それがしがお扶(たす)けしますから帷幕(いばく)のことはあまりご痛心なさらぬがよい」といった...
吉川英治 「三国志」
...扶(たす)け合いつつ...
吉川英治 「私本太平記」
...地にあってうごけぬ者も扶けられてみな一つに寄りかたまった...
吉川英治 「私本太平記」
...「今日から大晦日(おおみそか)までの分とし――日ごろ、扶持(ふち)取る者どもに、扶持高、五倍増しにして頒(わ)け与えい」「……と...
吉川英治 「茶漬三略」
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