「扨」の意味
さて
小説での「扨」の使い方
...扨(さて)は此女房の美しいに思ひつきて...
芥川龍之介 「案頭の書」
...扨(さて)、私申し条も相立ち候へば、即刻下男に薬籠(やくろう)を担はせ、大雨の中を、篠(しの)同道にて、同人宅へ参り候所、至極手狭なる部屋に、里(さと)独り、南を枕にして打臥し居り候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...扨(さて)その帯が出来上つて見ると...
芥川龍之介 「貝殼」
...扨(さて)母鳥の云ひけるやう...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...と其(そ)の父母(ふぼ)は扨(さ)て在(おは)さねども...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...乾枯(ひか)らびた色艶のわるい指頭(ゆびさき)を Fig. 1 に近づけられて扨(さ)て仰有(おっしゃ)った...
海野十三 「キド効果」
...若い衆の惡戲であることは分明であるが扨て手の出しやうがない...
長塚節 「芋掘り」
...扨私は、明治以来詩人がゐなかつたといふのでは断じてない...
中原中也 「詩と其の伝統」
...扨美しい熱もゆる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...扨(さて)その新婦人が舅姑に接するの法を如何(いかが)す可きやと言うに...
福沢諭吉 「新女大学」
...扨(さて)爾う云う方針を執るとして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...吉原深川は扨(さて)置き...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...扨て讀者よ、私はかうしたことが嫌でならなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いつかの大火に寺院はおろかあたりの家居まで扨も焼けたりや焼けたり...
正岡子規 「かけはしの記」
...扨令義解には信濃國には妻が死んだ夫に殉ずる風が行はれたといふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...扨て公園の岡の茶店に憩ひながら...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...扨て何物をも拾ひ得なかつたかも知れない...
室生犀星 「忘春詩集」
...扨も不思議や見も知らぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
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