...ふと托氏(とし)宗教小説と云う本を見つけた...
芥川龍之介 「点心」
...お母さんから托された...
大阪圭吉 「香水紳士」
...いささかな荷物を宗平の背に托して...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...君の我を愛せらるゝこと、今にはじめぬ事ながらと、感喜踊躍して、さて思へらく、かゝる機會は多く得べからず、父の養ひはすでに終へつ、おのれは次子なり、家兄は存せり、家の祀、母のやしなひ、托すべき人あり、また妻もなく子もなし、幾年にてもあれ、海外に遊びてあられむ程はあらむ、いづこにも青山あらむ、海外にて死にもせむ、さらば、この土に、何をか一事業をとどめてゆかむ、その業は、すなはちこの辭書なるめり、いよ/\半途にして已むべきにあらず...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...深更(しんこう)に仮托(かま)けて応じてくれ無い...
関根黙庵 「枯尾花」
...その証拠にはかうしてこゝにゐながらも貸家のことで屈托してゐるではないか...
高田保 「貸家を探す話」
...私は近来しみ/″\物貰ひとも托鉢とも何とも要領を得ない現在の境涯を恥ぢ且つ悲しんでゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...仲間に負はれ來りたる負傷の友を醫に托し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すぐさま先方に渡すようにヴェリチャーニノフの手に托された...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...余も招がれしかど病に托して辞したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...山をおりて托鉢(たくはつ)する...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...二兒を家郷の母に托し...
萩原朔太郎 「氷島」
...今世に伝われる『イソップ物語』は決してそんな古いものでなくずっと後の人がイソップに托(かこつ)けて書き集めたものという...
南方熊楠 「十二支考」
...瓢金(ひょうきん)なその妻と謀り自分は飲みに出たと称し妻をして疾に托して王を招かしめた...
南方熊楠 「十二支考」
...托児所や子供公園であるにしろ...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...土台の石に重(おもり)を托して...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...幸便の風はあってもこれに托すべき北からの荷物はないに反して...
柳田國男 「地名の研究」
...手荷物は赤帽に托したものらしい...
夢野久作 「人間レコード」
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