...着物を二枚托(こと)づかつて来た事なぞは...
鈴木三重吉 「桑の実」
...自分に托け切つたこの小さな老人に...
千家元麿 「自分は見た」
...句を作りて柏翠に托す...
高浜虚子 「六百句」
...何か御伝言でもあれば娘にお托(たく)しになってはどうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明治の初年に久松家から当時の老人連に嘱托して旧藩代々の君侯はじめ臣下や人民の特種な事蹟を調べさせられたものが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...心の屈托を医するためには...
中里介山 「大菩薩峠」
...猫飯皿とを与えて自分が帰るまで保育するように托して置いた...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...峩山(がざん)と云う坊主は一椀の托鉢(たくはつ)だけであの本堂を再建したと云うじゃないか...
夏目漱石 「虞美人草」
...山海の珍味を托されて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...どうにもならないんだ」と兄は屈托げな顔で暫く考へ込んでゐた...
原民喜 「永遠のみどり」
...あなたが嵌(は)めようとしている若者は私の大好きな女性と一蓮托生です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...さも/\無邪気な遊びに屈托してゐる態にして夜を更したがつたのであるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...イチジクの花托についてこれまでの書き方は不徹底至極で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...スマトラ島人は死人の魂虎に托(よ)ると信じ...
南方熊楠 「十二支考」
...伝授に托して金を捲き上げた...
南方熊楠 「十二支考」
...僧衣を著けて托鉢(たくはつ)にさへ出た...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...通りかかった吉という五十歳近い猟人に一通の手紙を托(たく)した...
夢野久作 「眼を開く」
...武行者(ぶぎょうじゃ)は七尺の身を天涯(てんがい)へ托(たく)し行くこと一夜のうちに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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