...うるさいものでも払いのけるように...
有島武郎 「或る女」
...福島県岩瀬郡白江村の農、西脇荘八方では、昨年春いずこともなく突然、屋敷へバラバラと木の実の降ってきたのをはじめとして、払暁の四時五時、夜の六時ごろから十時ごろまでの間、毎朝毎夜こぶし大の石が降ったり、台所道具が自然と座敷へ転がり出したり、種々の怪異が打ち続いて、いかに研究しても到底、人為の所為とは思われぬで、たちまち界隈(かいわい)の評判となり、隣村からわざわざ見物に出かける者ある始末となったが、土地の故老の語るところによると、同村の山中にはその昔、年経し老猿がすんでおって、村内の農家に種々の悪戯をしたことがあって、その当時も最初はなにものの所業ともわからなかったが、そのうち老猿の姿を発見したものがあって、村民こぞって山狩りをして、ついにこの猿を射殺したことがあるというので、今度も猿の悪戯ではあるまいかと種々研究してみたが、いかに注意しても、怪異のあるときとその前後に、猿らしい姿さえ認め得たものもない...
井上円了 「おばけの正体」
...酔払(よっぱら)いが...
海野十三 「東京要塞」
...一割の切符払い戻しなんか...
海野十三 「発明小僧」
...食事その他について注意を払いました結果...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そしてすっかり前金で払ってあるんです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ないものは払えぬというのが不貞(ふて)くされのようにも取れば取れるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十四文(もん)の木戸を払って入ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かけがえのない犠牲を払って来た若き日の...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...爺さんのあの狂信的性格でもって間違いなく彼の分まで下宿代を払ってしまうだろうと考えたからだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...折角(せっかく)新調したりし寒防具その他の手荷物を売り払いて旅費を調(ととの)え...
福田英子 「妾の半生涯」
...代金も自分で払いましたし重い思いをして持って来たものなので...
山本周五郎 「思い違い物語」
...どう責めても払ってくれねえので...
吉川英治 「大岡越前」
...また或る者は油をそそぎ火を放(つ)けて焼き払おうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここを引き払う気づかいはない」「不審(ふしん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...膝や袂(たもと)の土を払って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...脛(すね)を払われて前へのめった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それで金が購買されまたは支払われるあらゆる国産貨物の価格騰貴とは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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