...我慾から離れたる生活を...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...然るに世の多くの人々が、此美しい野をも山をも棄てゝ、宛(さな)がら「飛んで火に入る夏の虫」の如く、喧騒、雑踏、我慾、争乱の都会に走り来たるのは何故であらうか...
石川三四郎 「吾等の使命」
...我慾の強いものだと仰ゃるかも知れませんが...
太宰治 「女の決闘」
...おそろしい我慾の鬼ばかりだった...
太宰治 「竹青」
...自我は我慾の結晶...
種田山頭火 「其中日記」
...そこには我慾が右徃左徃してゐるばかりだ...
種田山頭火 「其中日記」
...他の見えざる我慾凡俗の衆生(しゅじょう)に向って語るのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...実は人間が自制心を失って我慾に征服されたです...
中里介山 「大菩薩峠」
...もつと我執をもて! 我慾を!排他的(エクスクルーシヴリイ)に一つの事に迷ひ込むことが唯一の救ひだ...
中島敦 「かめれおん日記」
...さう云(ゆ)つちや我慾(がよく)の樣(やう)だがおんなじもんなら軟(やつ)けえ言辭(ことば)でも掛(か)けてくれる嫁(よめ)でなくつちやねえ...
長塚節 「土」
...我慾なる狭隘な原則は消滅するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...就(つ)きましては、彼の道場の近所に、新しく武道指南の標札が掲げたく、御持(おもち)地所を賜わらば辱(かたじ)けない仕合せでござりまする」「うむ、それも面白かろう――」と、三斎は肯首(うな)ずいて、「世間では、とかくこの三斎を、権勢家の、我慾者と、善(よ)からぬ噂を立て、不平不逞の浪人共、物の解らぬ直参旗本の尻押しで、ともすればわしの身に、危害を加えようとする企みもある由、――なに、彼等が、蠢動(しゅんどう)いたせばとて、びくびくいたす程の、小さな胆も持ち合せぬが、伜どもも、何かと、心痛し、身辺を警戒せよの、用心せよのと、うるさいことだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...我慾に熱して、友も主も売る――そなたの父親を売った二人は、今度はお互にお互を喰(く)らおうとしてもがき焦(あ)せる――そなたとしては、今の場合、その二人をどこまでも争わせ、魂をも肉をも、現世で食い散らさせるのを眺めるのも一興じゃと思うがな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おおむね我利我慾の徒たるは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...我慾からのものでは無い...
三好十郎 「好日」
...我慾に目がくらんで...
吉川英治 「私本太平記」
...――私心我慾、小功の争いなど、穢(きたな)き戦(いくさ)すな...
吉川英治 「新書太閤記」
...我慾一点と見られてもなるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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