...女がじっとしている間は慇懃(いんぎん)にして見せるが...
有島武郎 「或る女」
...出て來る人ひとり/\に慇懃な敬禮を施した事や...
石川啄木 「葬列」
...或る特別の慇懃(いんぎん)を通じて居た事は...
石川啄木 「天鵞絨」
...どうぞ召上ってください」給仕は慇懃(いんぎん)に言葉をかえす...
海野十三 「宇宙尖兵」
...そうでなくとも稀に逢えば誰でも慇懃な語を交換する...
長塚節 「太十と其犬」
...この女優がある英国の貴族と慇懃(いんぎん)を通じたままそれぎり幾年か音信不通の姿でおりましたところ...
夏目漱石 「創作家の態度」
...慇懃(いんぎん)な男女間(なんにょかん)の礼義は彼らのどちらにも見出す事ができなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――どんな御用でございましょう」慇懃(いんぎん)に迎え入れた平次に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...被遺慇懃御詞者也...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...奈良にも慇懃を運んだ樣であるし...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...あらためて慇懃に一礼すると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...慇懃に返事をするのだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...先づ慇懃に頭を下げたその修道士は問うた...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...いつも謙遜(けんそん)で慇懃(いんぎん)なものごしから...
山本周五郎 「いさましい話」
...慇懃(いんぎん)に糺(ただ)しているのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...こんどは慇懃(いんぎん)に...
吉川英治 「黒田如水」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「三国志」
...慇懃三顧(いんぎんさんこ)の礼をとって...
吉川英治 「新書太閤記」
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