...從つて俺は地獄に在つて天國を望む者の憧憬を以つて蕪雜と純潔と貞操と本能とを崇拜する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...普遍に對する憧憬を眞正に自己の内面に體驗する者が...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかしアカデミックな芸術に食傷したものの眼には不思議な慰安と憧憬を感ぜしめる...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...此等の若い先生達から新しい日本への憧憬と希望を吹込まれて居た生徒の眼前に突然此の新しい英語教師の蓑田先生が現はれて...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...憧憬(しょうけい)と讃美に燃えているように見えた...
徳田秋声 「仮装人物」
...蕪村は特殊の懐古的憧憬(しょうけい)と郷愁とを持っていた...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...私が聽いた彼の雄辯は――人にも同じくさう感じられたかどうかは知らないが――泥に塗(まみ)れた失意の沈渣(おり)の溜つた深み――滿たされない憧憬と不安な野心の惱ましい衝動が動いてゐる深みから湧き出したものゝやうに思はれたからである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...気違いじみた憧憬は少しも起こって来なかった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しかも、死にたい衝動、憧憬、或いは、死ななければならなかった理由が何んなに強かったか――その証拠に、カミィル巡査は坐る時のようにきちんと膝を折り曲げ、タオルで足首を腿へ縛りつけて、足が床へ届かないように細心の注意を払って吊り下がっているのだ...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...私に限りない憧憬を強ひ...
牧野信一 「鱗雲」
...その間を憧憬があちこちとさまようあの二つの世界が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...ともかく体験というものへの憧憬です...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...その中には憧憬があり憂鬱な羨望があり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...憧憬が生んだ奇蹟だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...お前はわたしの憧憬に随(つ)いて来て...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...即ち作者の經驗する感情――泉先生の場合には主として憧憬と反抗に根ざす――を讀者に移入し...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そんな簡単な――他愛ない少年の希望にも似たことが――却って信長の心には長いあいだの憧憬(あこがれ)となっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その憧憬するところの完全な世界を...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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