...その彼等の心情は憫笑に価するけれども私は世間の人が気にする程戸別訪問の価値も認めないし...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」
...憫笑(びんしょう)すると...
海野十三 「地球要塞」
...頬に幽(かす)かな憫笑(びんしょう)を浮かべた...
太宰治 「乞食学生」
...と憫笑を以て言われても...
太宰治 「乞食学生」
...いまこの二少年の憫笑に遭い...
太宰治 「乞食学生」
...私の野暮(やぼ)を憫笑(びんしょう)するように...
太宰治 「佐渡」
...くろうとの町会議員の憫笑を招来しただけの馬鹿らしい結果に終つた...
太宰治 「津軽」
...と余裕を持って自身を憫笑(びんしょう)したい気持も起り...
太宰治 「皮膚と心」
...君は憫笑すべき心理学者...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...憫笑(びんしょう)に価するようなものばかりであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...というところに神尾が憫笑(びんしょう)を浮べました...
中里介山 「大菩薩峠」
...専門学者の憫笑を買う危険を冒すのも他意あるわけではない...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...ヘッヘッヘッ」憫笑してその晩は睡ってしまった...
長谷川伸 「奇術考案業」
...一言でいえば憫笑すべきものとする見方は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自分も恁(こんな)心理は一種病的で、医学上の露出狂 Expositionmania のやうなもので、何れも立派に着かざり、万物の霊長とは之だぞと取繕つて坐つてゐる真中に、容赦なく、赤裸々の醜をさらけ出して、皆を座に堪へぬまで赤面させ自分は後(あと)で指弾と、冷罵と、憫笑とを、播いた収穫として投げ返されると知つて、自分が恁病に罹つてゐるのではないかと思ふと堪らなく恥しくもなる、がそれはまだ治癒の望みもある、絶望ではない、併し本当の厭人厭世となつたら、なかなかそのやうな生優しいものではない...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...当時の女らしさの掟への憫笑(びんしょう)を意味していることで十分に理解されると思う...
宮本百合子 「新しい船出」
...自ら憫笑(びんしょう)を与えていった...
吉川英治 「黒田如水」
...『どうしても不承知と云うのか?』『絶対に!』『よし……』ドリアンは憫笑を浮かべながら黙って紙片に何事かを書いて...
渡辺温 「絵姿」
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