...何時も不可知な何物かに憧れる所が身上らしい...
芥川龍之介 「上海游記」
...僕は火星の上で土になっても悔(く)いないぞ」乗組員たちは永年火星探険に強い憧れをもち今日まで苦労を積んできた人ばかり...
海野十三 「火星探険」
...アカイア全軍他日われペーレーデースに憧れむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...うめきたち「さあ出発だ」と遠い憧れに燃えたっている魂の調子のものとがあるわけである...
中井正一 「美学入門」
...夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体……私はこんな文体に憧れてゐる...
原民喜 「沙漠の花」
...「ボオドレェルは完全な生命を憧れた」と...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ときどきは人々の集まりへ強い憧れを感じて...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...庭先きの小さな池にタラヒを浮べて憧れを満足させた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...草花のための完備した温室が欲しいといふ憧れも...
牧野信一 「趣味に関して」
...常々憧れてゐる文化的生活を営まうなどゝ思つた...
牧野信一 「蝉」
...フアシズムに憧れたといふよりも...
牧野信一 「岬の春霞」
...)生来の憧れは今時「武者修業の旅」であつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...「憧れの表象」として...
牧野信一 「籔のほとり」
...山の持つ美への渇仰――、山の美に憧れ、しかもそれの遠見に満足せず、もっと端的にその真っ只中へ飛び込んで一つに相解かれたいと願う心――、これこそ人間を駆って山へ向かわせる原動力だ...
松濤明 「山想う心」
...私が十七才の九月に憧れの上野の東京音楽学校に入学いたしました...
三浦環 「お蝶夫人」
...「ひとが振り返つて憧れねばならぬやうな如何なる過去のものも存しない...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...愛に憧れる作品である...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...彼女は彼のことに思ひ耽つて――泣きたいばかりに憧れてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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