...己(うぬ)が勝手に尊皇愛国を狭く解釈して濫りに不敬呼ばはりするは恐れ多くも皇室の稜威(みいつ)を減ずる憚(はゞかり)ある次第だ...
内田魯庵 「犬物語」
...あたりを憚(はばか)るような口調(くちょう)になって...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...詳しいことを説明するのを憚(はばか)りますが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...はやくも足尾の鉱毒が渡良瀬川に流れ入ることを忌憚なく発表した学究である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼女に対しても自分の視線を憚らなくなりました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...私は右の輪講会読等へはまだ憚る気がして出なかったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...年長者の前で口にする無遠慮を憚(はば)かるほどの男ではなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ワグナーの音楽を憚(はばか)りなく演奏し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お話と仰しゃるのは」「少々他聞を憚(はば)かるが」眼顔で誘い合って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰憚(はゞか)るものもなくなりました」「何んのための家搜(やさが)しで?」「私が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憚(はば)からなけりゃなるまいと思っています...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...維摩は居士即ち俗人でありながら仏法即真理を体得し反つて聖者たる仏菩薩を叱咤指揮して憚らない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...傍に立つてゐる人に憚るやうに...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...誰憚らぬ聲でおつぎに話かけた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...われは將にその不必要なることを言ふを憚らざらむとす...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ただちに本名を呼ぶことを忌(い)み憚(はばか)るべきものという義に解し...
柳田国男 「海上の道」
...憚(はばか)りがあろうッ」彼も...
吉川英治 「新書太閤記」
...いまはひとを憚(はばか)り世をおそれるためにある眼みたいであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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