「憐」の意味
哀れむこと
「憐」の例文(場面別)
- 文学・詩歌「彼の孤独な生涯を思うと、深い憐れの情が湧いてくる」
- 福祉現場「被災者への憐れの念だけでなく、具体的な支援策が必要だ」
- 仏教用語「衆生を憐れむ菩薩の心」
- 日常会話「路上で震える子猫を見て、思わず憐れに感じた」
小説での「憐」の使い方
...諸君はフランシスの裸形を憐まるるか...
有島武郎 「クララの出家」
...その母国琉球の憐(あわ)れなる境遇であったのであります...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...哀憐の念というのは...
梅崎春生 「Sの背中」
...榎本は憐愍に堪えぬという目差しで一同を見渡して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...デンマークをいつまでもこういう憐れな国にしていてはならない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何とも言えず彼らから憐れまれているような...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...遠く離れて思ひやるクロニーオーン憐みて我を汝に遣はせり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...丁度黄昏頃あちこちに可憐な螢が亂れ飛んでゐる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...現在戦っているこの憐(あわ)れな処女たちは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分のうちにも祖母を憐れむ情があることに気付いた...
豊島与志雄 「同胞」
...弱々しい憐れな幸福らしい微笑――わたしはそういうものをことごとく見てとりましたけれど...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...おお可憐な露子は...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...之を眼下に見てその生活の卑俗なるを憐むと同時に...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...憐(あわれ)んだ表情で夫人の顔を源氏がながめている様子などは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ悪阻(つわり)に悩む人の若い可憐(かれん)な姿に愛を覚えておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人間くらい憐れむべき動物はないのではなかろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...憐(あわれ)っぽい声で並べて動かないので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...憐れみ給え」の章が終ると...
和辻哲郎 「鎖国」
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