...一體俺は憂鬱なのか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...もう憂鬱な顔をしてるじゃないか」「まだ憂鬱じゃないよ...
梅崎春生 「蜆」
...どちらかといえば憂鬱な方らしく...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...憂鬱な葉子の病室を見舞う気もしなかったので...
徳田秋声 「仮装人物」
...憂鬱な色をしたシェドの蔭(かげ)に...
徳田秋声 「仮装人物」
...ひつこみがちな憂鬱な子供が太陽の光のしたでのみ授かることのできる自然についての子供らしい智識をたくはへたところ...
中勘助 「銀の匙」
...屡(しば/\)憂鬱なる裏町の光景を組織する...
永井荷風 「水 附渡船」
...憂鬱な旋律ばかりであつた...
中島敦 「環礁」
...憂鬱な顔を挙げるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...笛の音のする里へ行かうよ俥に乘つてはしつて行くとき野も 山も ばうばうとして霞んでみえる柳は風にふきながされ燕も 歌も ひよ鳥も かすみの中に消えさるああ 俥のはしる轍(わだち)を透してふしぎな ばうばくたる景色を行手にみるその風光は遠くひらいてさびしく憂鬱な笛の音を吹き鳴らすひとのしのびて耐へがたい情緒である...
萩原朔太郎 「青猫」
...人の心を撫でさするような憂鬱な真名古の声がほのぼのと続く...
久生十蘭 「魔都」
...――――――――十一月十七日――昨夜またしても最悪に憂鬱な夢に苦しめられた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...憂鬱な人と呼んでゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の家の有様などを思ひ浮べると言ひやうもない暗い憂鬱な気持にならされるのである...
北條民雄 「青年」
...だから彼の愛してゐた風景は――彼の作品の中に獨特な美しさを以て描き出された多くの風景はいつも必ず憂鬱な色を帶びたものだつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...憂鬱な気分が吹っ飛んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...石についてわたくしは世に石ほど憂鬱なものはないと思うている...
室生犀星 「庭をつくる人」
...何となく悲しく憂鬱な...
夢野久作 「冥土行進曲」
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