...明智小五郎はこの憂目(うきめ)を見るのがいやさに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いかなる前生の悪業(あくごう)ありてかかる憂目(うきめ)に遭うかと生きる望も消えて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...三度とも同じ憂目(うきめ)に逢った...
太宰治 「水仙」
...怖(おそろ)しい憂目(うきめ)を見(み)する...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...オットーはその憂目に会ってる間しょげきっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一度モデルの選定を誤らんか自動車會社として破産の憂目さへ見る場合すらあると云はれている...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...所詮は敗北の憂目(うきめ)を見るにきまっている」モーナルーダオはそれを聞くと答えた...
中村地平 「霧の蕃社」
...故国で入獄の憂目を見たと伝えられるオッペルト自身が...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...かえって伜に憂目(うきめ)を見させるわけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...辛(から)くも棒石塊(いしころ)の危ない浮世に彷徨(さまよ)う憂目を免(のが)れた...
二葉亭四迷 「平凡」
...親父にはさんざ憂目を見せられ...
牧野信一 「鏡地獄」
...連敗の憂目を雪がんと六十万の兵をもつて陣容を健て直したクロパトキンの奉天を目指して...
牧野信一 「サクラの花びら」
...大概の者が主との初対面の時に――それは入門者のメンタルテストのために主は事更に頻繁と手を叩いて小間使ひを呼び出しては彼女の上に注ぐ彼等の眼つきを詳さに観察されるので多くは落第の憂目に遇ふのださうである...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...化けの皮をはがれる憂目を免れていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...かなしい憂目(うきめ)を見たかも分りません...
室生犀星 「津の国人」
...とうとう分散の憂目(うきめ)に会い...
夢野久作 「名娼満月」
...老公の側近から家中の正義の士がことごとく全滅の憂目を見るに知れきっているものを――晏如(あんじょ)として...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...たとえどんな憂目を見たにしろ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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