...是等の嬰児は皆破船の憂目を見て...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...生きてかかる憂目(うきめ)見んより死してこの苦を免かるる方はるかに勝(まさ)るべしなど思ひたるは幾度もありたれど...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...斯かる憂目を見せて...
大町桂月 「夜の高尾山」
...長生したがためにかへつて没落転々の憂目を見た...
種田山頭火 「草木塔」
...伐採の憂目(うきめ)をまぬかれた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...あまりに有効な発明は失業を増大させるから却って特許を与えられないという憂目さえ見なければならない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...オットーはその憂目に会ってる間しょげきっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...版元蔦屋(つたや)は身代半減(しんだいはんげん)という憂目(うきめ)を見た事なぞ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...やむなくこの憂目(うきめ)に逢ったものだということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしが仲達(ちゅうたつ)の憂目を見せられる」二十この貴公子が...
中里介山 「大菩薩峠」
...七年も八年も晒し同様の憂目を見せられた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもその日本が今が今潰れるとか滅亡(めつぼう)の憂目にあうとかいう国柄でない以上は...
夏目漱石 「私の個人主義」
...黙殺という憂目(うきめ)に逢うかも知れないのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どんな憂目を見るであろう旅の空を想うのが痛快であった...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...大概の者が主との初対面の時に――それは入門者のメンタルテストのために主は事更に頻繁と手を叩いて小間使ひを呼び出しては彼女の上に注ぐ彼等の眼つきを詳さに観察されるので多くは落第の憂目に遇ふのださうである...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...終にアリスは敗北の憂目に陥つた...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...著者が獄中にあって頭上で夥しく砲丸破裂の憂目(うきめ)を見た実験談を述べて...
南方熊楠 「十二支考」
...知らぬ憂目に逢坂(おうさか)山の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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