...「われ筆とることを憂しとなす」――さう云ふ歎きを知つたのは爾来(じらい)何年の後(のち)であらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...「かならずと契りし君が来まさぬに強ひて待つ夜の過ぎ行くは憂し」と...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...わが事のやうに一喜一憂して眺めてゐるのですね...
太宰治 「津軽」
...一喜一憂したこともポンチ...
太宰治 「道化の華」
...漸く折生迫にもどれば同人の手紙などとゞきて居たるを一つ/\と披きみてはくりかへしつゝとこしへに慰もる人もあらなくに枕に潮のをらぶ夜は憂しむらぎもの心はもとな遮莫をとめのことは暫し語らず夜は苦しき眠りに落つるまで...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...車に月を載せて憂しとおもはぬ汐路かなや』とあつて...
野口米次郎 「能楽論」
...涙ああはや心をもつぱらにしわれならぬ人をしたひし時は過ぎゆけりさはさりながらこの日また心悲しくわが涙せきあへぬはいかなる戀にかあるらむつゆばかり人を憂しと思ふにあらねどもかくありてしきものの上に涙こぼれしをいかにすべきああげに今こそわが身を思ふなれ涙は人のためならで我のみをいとほしと思ふばかりに嘆くなり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...一喜一憂してゐた...
原民喜 「廃墟から」
...一喜一憂していた...
原民喜 「廃墟から」
...捨て書きす恋し恨めし憂し辛し命死ぬべしまた見ざるべしこれも紫の上のやうな若い人の歌で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...男にて鉢叩きにもならましを憂しともかこち恨めしと云ふどうですこの頃の私のこぼし方...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...衣に摺りし昔の里かかきつばたハンケチに摺って見せけりかきつばた白シャツに摺り付けて見るかきつばたこの里に業平来れば此処も歌見劣りのしぬる光琳屏風かな見るほどに何となつかしかきつばた去(い)ぬは憂し散るを見果てむかきつばたなんとつたない幼稚な句ではないか...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...衣に摺りし昔の里かかきつばたハンケチに摺つて見せけりかきつばた白シヤツに摺り付けて見るかきつばたこの里に業平来れば此処も歌見劣りのしぬる光琳屏風かな見るほどに何んとなつかしかきつばた去ぬは憂し散るを見果てむかきつばた何んと拙(つた)ない幼稚な句ではないか...
牧野富太郎 「植物記」
...自分の子に一喜一憂してゐるその人々でも...
正宗白鳥 「吉日」
...筆硯にわれ筆をとることを憂しとなすこころなく何をつづらんとする...
室生犀星 「忘春詩集」
......
横瀬夜雨 「花守」
...一勝一敗にいちいち喜憂したりするものではない...
吉川英治 「三国志」
...一喜一憂していた程度であるから...
吉川英治 「新書太閤記」
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