...悲しみ、ほほえみ、喜び、憂い、その場その場により、その時その時に従って、無限の表情が流露(りゅうろ)して尽くるところがありません...
上村松園 「無表情の表情」
...そしてクリストフは多少憂いの気持でながめた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...物質文明は精神文化をして全く後顧の憂いなく発展せしめるための基礎工作です...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...悔いのないところに憂いのあるべきはずはなかろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅摩の父ダサラダ子なきを憂い神に牲すると...
南方熊楠 「十二支考」
...*心に 満ち充ちる愛も金がないので 表し得ない時のあるのを又その時の如何に多いかを此頃知り憂いを覚ゆ...
宮本百合子 「五月の空」
...行燈(あんどん)に灯を入れるのも物憂いので...
吉川英治 「江戸三国志」
...それに憂いはないが...
吉川英治 「三国志」
...なにを憂いとなされるか」「皇叔(こうしゅく)――」董承は濡れた瞼をあげて...
吉川英治 「三国志」
...廻廊の陰に、大勢の伏兵が隠れている気配です」「…………」玄徳はしばし素知らぬ顔をしていたが、母公の機嫌のいよいよ麗わしい頃を見て、急に杯をおいて、憂い沈んだ...
吉川英治 「三国志」
...捨次郎は固(もと)より御寮人の眉のあたりは憂いと恐怖に...
吉川英治 「新書太閤記」
...あすは憂い目を見せてくるるぞ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...憂いあう家中の者のささやきを...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう方の憂いはまずなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...久しく禁門の騒塵(そうじん)を憂い...
吉川英治 「新書太閤記」
...さだめし物憂い顔しておろう」信長は...
吉川英治 「新書太閤記」
...憂いをおびた多市の声が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...人々が憂いや怒りをふくむ所以(ゆえん)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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