...すこし憂鬱と憤りを流してすうつと消え去つた...
芥川多加志 「四人」
...熊本君のいまの憂鬱要因に気がつき...
太宰治 「乞食学生」
...すっかり憂鬱になって平常の快活さを失った...
田中貢太郎 「空中に消えた兵曹」
...一度憂鬱症に取り憑(つ)かれた則重は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...罪長かれと祈る憂(う)き身ぞ...
夏目漱石 「薤露行」
...ああこの眞黒な憂鬱の闇のなかでべつたりと壁に吸ひついておそろしい巨大の風琴を彈くのはだれですか...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...憂へは更になかりけり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その喜憂を分かたざるを得ず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...憂鬱病患者の私にとつては生活上の糧にも等しく...
牧野信一 「鬼の門」
...それ等の憂悶を心に抱いた先人に対し...
水野葉舟 「言文一致」
...世間(よのなか)を憂しと恥(やさ)しと思へども飛びさりかねつ鳥にしあらねば(巻五)術もなく苦しくあれば出で走り云(い)ななと思(も)へど児らにさやりつ(同)あらたへの布衣(ぬのぎぬ)をだに著せがてにかくや歎かむせむすべをなみ(同)等の如き作品すら...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...お天気もモウ上るだろう」彼女と私とがコンナ風にシンミリとした憂鬱な調子で言葉を交した事はこの時が初めてだったように思う...
夢野久作 「少女地獄」
...其れは教育が普及して行(ゆ)く結果現に穏当な覚醒が初まつて居るから憂ふべき事ではない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...如何にして言ひ現はされようか!‥‥それと同時にヤンの憂鬱も飛び去つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ぼくはM氏の憂ひを訊いてみた...
吉川英治 「折々の記」
...後図(こうと)の憂いにも万全を期し...
吉川英治 「三国志」
...思いやらるる深憂(しんゆう)ともなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...憂いを面(おもて)にあらわして...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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