...或は初めから社会上の位置を度外して浮世を茶にして自ら慰めるより外仕方が無かったのである...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...それで悦子に雪子ちゃんの孤独を慰める玩具(おもちゃ)の役をさせてあるのだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女がシュトルツ夫人を慰めるのに手を焼いている時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...平常(ふだん)略(ほ)ぼ知っている私の離別に事寄せてその場の私を軽く慰めるように言う...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...この病詩人を慰めるためにいろいろのものを贈って来ていた人々の心持ちの中にもさまざまな複雑な心理が読み取られる...
寺田寅彦 「備忘録」
...如何ばかりこゝの患者達を慰めることであらう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...半ばお父さんを慰めるつもりで...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...その後良人に先立れ孀婦(やもめ)となった悲しみを慰めるため...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...佐伯氏を慰めることができないというのではないし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一言船客を慰めることも出来ず...
牧逸馬 「運命のSOS」
...模範と教師と慰める人を必要としてしかもそれを彼の仲間...
三木清 「歴史哲學」
...年々殺獲する猴の弔いに室女を捧げてその霊を慰める義理立てにも当るようだ...
南方熊楠 「十二支考」
...慰める所がそれにはあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな状態に置かれていても忘られてはいないのであろうとみずから慰めることもできた中の君であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何となくニジミ出て来る淋しい淋しい涙で私自身を慰めるのが...
夢野久作 「少女地獄」
...」私がかう慰めるやうに云ふと...
吉井勇 「酔狂録」
...友の魏続(ぎぞく)が慰めると...
吉川英治 「三国志」
...かれ等の霊魂を慰めるために建てられたものだといふ伝説があると案内の男が語つてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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