...慥かに『原頭(げんとう)』である...
石川啄木 「葬列」
...『と云ふは朕は慥かに』と王は云つた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...慥かに左様(さう)だと感(かん)ずる勇気がなかつた...
夏目漱石 「それから」
...然かし足利時代は慥かに銀色である...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...文字を見る眼はなかなか慥かにして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...慥かにそう鳴くように聞えた...
山本周五郎 「青べか物語」
...留さんとしては自分の女を庇(かば)ったつもりだろうが、慥かに、そういうすさんだ生活をして来た者の中には案外「世間知らず」な人間がいるものである...
山本周五郎 「青べか物語」
...その人間が慥かに見たと主張したばあいにもはっきり否定するだけの材料がない...
山本周五郎 「いさましい話」
...わしは慥かに名利を捨てて来たし...
山本周五郎 「似而非物語」
...「――それに違いないわ、慥かに、……自分では気がつかなかったけれど、心ではちゃんと感じていたのよ、だから自然と口に出たんだわ、自然と、……でなくって泰三さんがあんなにばかげたような粗忽をするわけがないじゃないの、……そうだったんだわ、今こそはっきりわかったわ」津留は衝動的に両手で顔を掩(おお)い、お可哀そうな泰三さん、と心のなかで呼びかけながら声を忍ばせて啜(すす)り泣くのであった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...慥かに身のまわりが華やいで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...慥かにそのとおりである...
山本周五郎 「花も刀も」
...あれは慥かに酔っていました...
山本周五郎 「ひとでなし」
...いや慥かに、それは若い女性が謡曲をうたっている声であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かに、おちづの躯の熱さも、髪や肌の匂いも、これまでとは違っている...
山本周五郎 「風流太平記」
...「慥かに初めてではない」彼は首をかしげた...
山本周五郎 「風流太平記」
...「私は新しい世界を知ったように思った、慥かに、暗い世界から明るい世界へ出た、これはまだ私の知らない、初めて見、初めて感ずる世界だ、しかし私はもう石黒半兵衛ではない」「――どういう意味で」「花田さんは私に、剣士として立直れと云ってくれた、だがそれは不可能だ、剣の道は清高廉直でなければならない、私はいちど節操を売った...
山本周五郎 「風流太平記」
...「さようなことがあるわけはございません」「慥(たし)かにか」「慥かに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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