「愾」の意味
怒りや憤り
小説での「愾」の使い方
...異教的良心の純粹なる發現に――ホメーヤやソフオクレスの人物が持つてゐる敵愾心(フアイントシヤフト)の強健と雄大と崇高とに牽付けられて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ここでうんと働いて下さいよ」人に対する反抗と敵愾心(てきがいしん)のために絶えず弾力づけられていなければ居(い)られないような彼女は...
徳田秋声 「あらくれ」
...敵愾(てきがい)的気象は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は攘夷家(むしろ敵愾家(てきがいか))にして鎖国家に非ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼が攘夷は敵愾心(てきがいしん)の凝結したるものにして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...だから日本国民は実はヨーロッパ諸国民程排外的でもなければ敵愾心が強くもない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...然し二人の間には軽い敵愾心があった...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...その擲弾兵(てきだんへい)を「敵愾兵(てきがいへい)」と呼んだのも彼であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...充分の敵愾心(てきがいしん)を呼び起されつつも...
中里介山 「大菩薩峠」
...この一派は江戸者に対して常に一種の敵愾心(てきがいしん)を蓄えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...席を立つ時などは多少彼に対する敵愾心(てきがいしん)さえ起った...
夏目漱石 「行人」
...一切を憎惡し、粉碎し、叛逆し、嘲笑し、斬奸し、敵愾する、この一個の黒い影をマントにつつんで、ひとり寂しく陸橋を渡つて行く...
萩原朔太郎 「宿命」
...対校競技の時他の教師達がこぞって競争学校の生徒に対する女学生の敵愾心...
宮本百合子 「現実の問題」
...金井君は馬鹿気た敵愾心(てきがいしん)を起して...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...敵愾心(てきがいしん)もなく...
横光利一 「夜の靴」
...むしろ今川氏に対する敵愾心(てきがいしん)を昂(たか)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...自負心と自負心との反溌しあう妙な敵愾心(てきがいしん)など...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なぜか武蔵はそれほど強い憎しみも敵愾心(てきがいしん)も持たなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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