...最後にその二等と三等との区別さえも弁(わきま)えない愚鈍な心が腹立たしかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...いかに愚鈍な人間のすることでも何かしら一つの目的はあるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...むしろ愚鈍な印象の男である...
梅崎春生 「記憶」
...あの愚鈍なるプロシャ人民に取っては...
大杉栄 「鎖工場」
...愚鈍な白痴でしか無いのだ...
太宰治 「皮膚と心」
...山田は愚鈍な賛嘆のうちにぼんやり聞いていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...あたかも愚鈍なるかのように思わるることもあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...稍々愚鈍なる浪費者を身辺に求めることは或時代に於ては可能であった...
中井正一 「「壇」の解体」
...最も愚鈍な連中でも顎(あご)を胸に埋め...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...愚鈍な顔をして下を見おろしていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...平時に於て大洋で行われた最も愚鈍な椿事だった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...見るからに愚鈍な顔を歪めて...
牧野信一 「鏡地獄」
...竜をかかる愚鈍なものとしたのは...
南方熊楠 「十二支考」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...愚鈍な私ははじめて首をすっこめた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...まして、馬といふ動物は、何となく、人情ツぽい、いや愚鈍なほど、情に順なところがあつて、これが何かのことで斃死すると、家族のひとりを失つたやうな氣のするものだ...
吉川英治 「折々の記」
...「なんじゃ改まって」「われわれ愚鈍な生れには...
吉川英治 「三国志」
...まちがいなく愚鈍な性(たち)とされていたが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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