...あんな情熱的なところもあるのは感心ではないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして線描の落着いたしかも敏感な鋭さと没骨描法(もっこつびょうほう)の豊潤な情熱的な温かみとが巧みに織り成されて...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...一篇のすこぶる情熱的な戀愛小説を物して雜誌に投稿したことさえあるくらいですから...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...どうも私に合ふのはメランコリックな情熱的な役だつた』と後年彼女は追想してゐる...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...時には情熱的な興奮をもって誰かの行為に対して批難がましい話をするようなこともあった...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...バッハの対位法的な古典とベートーヴェンの情熱的なロマン派の音楽を繋(つな)ぐ人だったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この上もなく情熱的な顔は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...妙に情熱的な笑いを見せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんかこう情熱的なものを感じさせる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知的な光と、情熱的な光とが、同居している、張りのある眸(まなざし)、「金魚」と綽名された大きな眼玉に、はるか遠くを夢みているような、緊迫したいろがただよっている...
火野葦平 「花と龍」
...情熱的な読者の赤鉛筆で共鳴の傍線があちこちに誌(しる)してある「抽象的観念の実在」――そんな項目の頁を微風に翻してゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...ラテン型の情熱的な半面アメリカ風のざっくばらんな気持ちもある...
三浦環 「お蝶夫人」
...若かった母は情熱的な声でそれらの唱歌を高くうたった...
宮本百合子 「きのうときょう」
...やがて蛍色の情熱的な光りに満ち満ちた一つのホールに出た...
夢野久作 「冥土行進曲」
...頭の芯も拍子をとって踊り出す情熱的な舞いごころも...
横光利一 「旅愁」
...情熱的な南の同心...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...もちろん作品は殆ど皆なが読んでゐた、最も情熱的な、厳格な態度で...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...帝の情熱的な性質を語って余蘊(ようん)がない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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