「情」の意味
感情や思いやり
小説での「情」の使い方
...「僕は今まで自分の因循からあなたに対しても木村に対してもほんとうに友情らしい友情を現わさなかったのを恥ずかしく思います...
有島武郎 「或る女」
...この八年の間――私の誇りにして喜んでゐたその女が――僞善者、嘘つき――そればかりならいゝが、もつと情けない、情けない罪人なのだ――えゝ汚らはしい(ノラは默つてじつと男を見てゐる)お前は私の幸福といふものを全く打ち壞してしまつた...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...これには、まわりに立っていた氷室検事をはじめ同僚や部下の警官たちも、大いに同情した...
海野十三 「超人間X号」
...処々の無智ゆえに情薄き評定の有様...
太宰治 「創生記」
...顔の表情などは遺憾ながら分らない...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...熱情こそは天才のごときものであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薄情というものだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...嫉(ねた)ましい感情で眺めながら...
火野葦平 「花と龍」
...放心したやうな表情である...
北條民雄 「盂蘭盆」
...又一種の表情とも分ちがたいものを浮べながら...
堀辰雄 「楡の家」
...わかり合い、情が通じ合い、言葉は要らない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...それは私たち若い者のみが有つ尊い熱情であると同時に底知れない奈落へ導く係蹄(わな)をも秘めてゐます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...同じく事情ありさ...
眞山青果 「茗荷畠」
...食糧事情はそこまで逼迫(ひっぱく)しているという人もあろうが...
宮本百合子 「女の手帖」
...近頃色々な事情で仕事がやや荒れて来ましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...万豪和尚様の御情にて生き伸び来りし此の生命(いのち)...
夢野久作 「白くれない」
...決して感情を素(す)で現わさない御気質ではあり...
吉川英治 「茶漬三略」
...殿方の薄情を、さだめしお米様もお恨(うら)みでございましょうに」「そう申されると困るが……」「でも、せっかく、ひとつの船でお帰りなのではございませぬか」「実はの」と顎(あご)で数寄屋を指しながら、「竹屋卿には話されぬ女なのだ」「ホ、ホ、ホ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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