...悩ましいおれの創作力の空(そら)に...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...それは初夏のもの悩ましい若い男の心を漂渺の界に誘ふて行く夜であつた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...私は悩ましい胸を抑えて吐息を洩らしている...
種田山頭火 「赤い壺(二)」
...悩ましいかな苦しいかな...
種田山頭火 「其中日記」
...いつまでこんな不安な悩ましい思いに責め苛(さいな)まされていなければならぬのであろう...
近松秋江 「黒髪」
...これほどまた悩ましいものもないのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...悩ましいものにまでされている...
中里介山 「大菩薩峠」
...悩ましいレコード歌手かい」「早坂が電話で送っただけは書けたが...
野村胡堂 「音波の殺人」
...春宵の悩ましい主観において...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...妙に悩ましい気持ちだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...人間の神経を鏝(こて)で焼くように重苦しい、悩ましい、魅惑的な夜であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...止まろうとするわれわれの瞳との醸(かも)し出すあの悩ましい相剋...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...悩ましいそして憂鬱(ゆううつ)な調子で求めたのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...生理的に悩ましいころであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...衛門督は妹の女御(にょご)の所へ行って話すことで悩ましい心を紛らせようと試みた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その悩ましいお姿が...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...見るも悩ましい姿態(しな)を見せた...
吉川英治 「剣難女難」
...悩ましい血を沸かせる...
吉川英治 「三国志」
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