...給仕は悉(ことごとく)支那人だが...
芥川龍之介 「上海游記」
...悉(ことごと)く蔦(つた)に蔽はれてゐる...
芥川龍之介 「漱石山房の秋」
...悉く次の時代に滅び失せたと云ふことは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...武蔵かねて金内の実直の性格を悉知(しっち)しているゆえ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...尤(もっと)も奥畑が兄の店から胡麻化(ごまか)した商品の悉(ことごと)くが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ヘレースポントス悉く 545子らの力に富により汝統べりと我ら聞く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...悉く反対なことばかり仕出来してしまった...
豊島与志雄 「立札」
...(昨夜(ゆうべ)、二人をつけて来た奴が、矢張り、話を聞いたのだろう――捕えられたのは、二人だけか、悉く、露見したのか?)和田は、悲しさも、憤りも、何もなく、静かに(外の人は、無事であってくれ...
直木三十五 「南国太平記」
...わたくしは悉(ことごと)くこれを永代橋(えいたいばし)の上から水に投じたので...
永井荷風 「十六、七のころ」
...ぽつさりとして玄關(げんくわん)に待(ま)つて居(ゐ)るのは悉皆(みんな)怪我人(けがにん)ばかりである...
長塚節 「土」
...父も兄も社会も人間も悉(ことごと)く敵であった...
夏目漱石 「それから」
...しかし今では凡(すべ)てのものが夢のように悉く消え失せていた...
夏目漱石 「道草」
...悉(ことごと)くへまの連発になる...
平林初之輔 「犠牲者」
...悉く背負(しよ)はされてしまつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...奴等の財宝は悉く俺達のものも同様なのだ――私達は海よりも広い安心の夢に抜手を翻して...
牧野信一 「武者窓日記」
...もし人間の智恵が宇宙にある悉(ことごと)くの現象を一々に極め尽す事の出来るものであったならば...
正岡子規 「病牀苦語」
...悉(ことごと)くわれらの祖...
山本周五郎 「新潮記」
...それまでに獲得された黄金や装飾品を悉くスペイン王に送ることにする...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
