...もの恐ろしく汚れたる都の憂あとにして...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...棒切れに突かれた蝸牛(かたつむり)みたいに恐ろしく引込み思案を初めたその君の心は...
相馬泰三 「六月」
...やがて恐ろしく手間取った末に――ヨタヨタと段梯子(だんばしご)でも登って屋根裏へでも行ったものか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私は恐ろしくなったから...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...恐ろしく冷たいので...
寺田寅彦 「夏」
...どうも学術的の研究を実際問題に結びつける時にはよほどの注意が肝要だという気がして恐ろしくなった...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...人間は恐ろしいものだって仰有(おっしゃ)ったがちっとも恐ろしくないや...
新美南吉 「手袋を買いに」
...「庭先へ通らっしゃい」門番は恐ろしく権柄(けんぺい)ずくに案内します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子澤山と見えて恐ろしく丈夫な物干竿が三本...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく野暮な財布の中から十六に折った一枚の半紙を取出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あつしのせゐぢやありませんよ」「お前などは足許にも寄りつけないほど恐ろしく悧巧な人間の仕業だよ」平次は妙に考へ込んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとで恐ろしくなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今はこんな恐ろしく痛い笞を食う始末ですからね」「笞はそんなに痛いんですか?」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...寄つてお出でよと甘へる聲も蛇くふ雉子(きゞす)と恐ろしくなりぬ...
樋口一葉 「にごりえ」
...一人であることが恐ろしくなり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを見ると姫は一層恐ろしくなって...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...矢代には空がいつもと違って恐ろしく支えのない空漠としたものに感じられた...
横光利一 「旅愁」
...金蓮は恐ろしくなって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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