...怯(お)ず怯(お)ずこんな事を尋ねて見た...
芥川龍之介 「トロッコ」
...どうして卑怯なのだ...
太宰治 「新ハムレット」
...そのために美しい明るいイリユウジヨンが消えて行くのを恐れるのは卑怯だ)じつとかれはその遠い沼の閃輝(かゞやき)を見詰めた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...その行文の間に卑怯な迫害者に対する苦々しさが滲透しているようである...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...他人の助力によろうとするのは、卑怯な態度だ...
豊島与志雄 「死ね!」
...怯懦(きょうだ)ほど自分に縁の遠いものはなかった...
夏目漱石 「明暗」
...破産した笠森仙太郎が、うっかりこれだけの金を銀行へ持って行くわけにもいかず、姿を変え名を偽って、闇商人になって暮そうといった、一番卑怯な、そして狡猾なことを考えながら、笠森仙太郎は二百万円の紙幣の事をも忘れてニヤリニヤリほくそ笑んでいたのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...卑怯なやり方で、日頃の平次の好まないことですが、今となつては、幸三郎をおびき出す術(て)は、外にありさうもないのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敵の卑怯につけ入るようにその愚かさを利用することはゆるされない」などとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「卑怯者がその隠れ家として選んだものまでこわがるなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...六兵衛は怯(おび)えたような顔で...
山本周五郎 「ひとごろし」
...この種の自殺者は卑怯なエゴイストである...
横光利一 「悲しみの代價」
...いやはや……」人々は陸遜の怯懦(きょうだ)を嘲(わら)って...
吉川英治 「三国志」
...何の怯(ひる)みを」左馬頭(さまのかみ)直義は...
吉川英治 「私本太平記」
...卑怯(ひきょう)に相手をためらわそうとしたものである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...悪魔に憑(つ)かれたような怯(おび)えを募らせていた...
吉川英治 「平の将門」
...そして物に怯(おび)えるように...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それを為し得なかったのもまた為政者の精神的怯懦の故である...
和辻哲郎 「鎖国」
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