...凄(すさま)じい熱情を以て――わしは寧ろその熱情がわしの心臓をずたずたに裂かなかつたのを怪しむ位である...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...決して怪しむに及ばぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...怪しむばかりです」「君は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...国民信仰と国民説話と此の如く絶えず互いに影響して、新しき説話を生ずるが故に、国民神話の無限の宝庫中、殆んど了解し得られざるが如きものの多く存在するは、怪しむに足らず...
高木敏雄 「比較神話学」
...それを怪しむのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然(さ)ればわが現代人のこれに対して何らの愛情何らの尊敬また何らの感動をも催さざるは現代社会一般の現象に徴して敢(あえ)て怪しむに足らざるなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...誰ひとりそれを怪しむものはなかったのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして、往来も久しく絶えた、ある夕暮、ただならぬざわめきとともに、――先生! 何ぞ、腹薬を、持って御座らっしゃらぬか……と、画中の世界から呼び覚まされて、急に我に帰った私の、怪しむ耳へ、堂守のおろおろ声...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...けっして怪しむにたりないであろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...怪しむべきに非ずや...
福沢諭吉 「徳育如何」
...敢て怪しむべき事はない...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...閑暇(ひま)さえあればソンナ善根をしているものと思って誰も怪しむ者なんか居なかった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...このとき武田信玄は、太郎義信の隊を粉砕した敵の一手が、八幡の森の方へ、旋風のように通過したのをながめて、「抑(そもそも)、敵はまた、何を計るか?」と、怪しむように、傍らにいた三名の法師武者や数名の旗本と、一かたまりになって立騒いでいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...かえって敵が怪しむであろう」彼は...
吉川英治 「三国志」
...怪しむをやめい」馬上ゆたかな姿をそこに現した徳(ほうとく)は...
吉川英治 「三国志」
...退くな」味方のみだれを怪しむ者は...
吉川英治 「新書太閤記」
...怪しむのをやめてくれと断っているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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