...私のからだが重くて少しも思ふやうに動きませんので毎日々々怠けてゐましたので思ふ程の原稿も書けずにこんなうすいものが出来ました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...疲労が快よい倦怠感に変って行くのがはっきり感じられた...
梅崎春生 「日の果て」
...この鳥の女の事なぞばかり考へて怠惰けてゐたが...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...諦念(ていねん)と怠惰のよさを説く...
太宰治 「もの思う葦」
...船中の倦怠に慣れた耳と眼の感覚には...
谷譲次 「踊る地平線」
...悩みや過失や生の倦怠が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...倦怠いたく其胸を襲ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼が汝に令すべき其一切を怠りそ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大掃除を一日延ばしにして怠けている安逸さで...
中島敦 「狼疾記」
...熱のある人のように身体全体が倦怠(けたる)かった...
夏目漱石 「道草」
...髪やひげは長い間手入れを怠つてゐたので...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...江戸の惡者共も大怠業(サボタージユ)をきめて居るらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああなんといふ幻覺だらうとりとめもない怠惰な日和が さびしい涙をながしてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...どう手を省くかについて智慧を働かすことを怠(おこた)りません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...他の境を怠りなく監視し...
吉川英治 「黒田如水」
...袁尚(えんしょう)のふたりを誅伐(ちゅうばつ)すべく準備に怠りなかったが...
吉川英治 「三国志」
...先頃から何となく怠戦気分であった上...
吉川英治 「三国志」
...怠り放題な有様である...
吉川英治 「平の将門」
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