...しかし人間の無謀と怠慢とになりし沙漠はこれを恢復するにもっとも難いものであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...或(ある)いは怠惰と罵(ののし)り...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...今更あんな怠け者の...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...倦怠(けんたい)以外の何ものをも生じないであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この単調な繰り返しはたぶん堪え難い倦怠(けんたい)を招くほかはないであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...倦怠の存在を続けているばかりだった...
豊島与志雄 「蠱惑」
...新陣営の作家が余りに性格探求を怠ってるのを...
豊島与志雄 「性格を求む」
...けれどそれも遂に徒らな空望であることを感じて私は益々倦怠と憂欝とに囚えられてしまった...
豊島与志雄 「微笑」
...シャクが常に部落民としての義務を怠っていることに...
中島敦 「狐憑」
...倦怠(まだるつこ)くつて仕(し)やうねえ此等(こツら)がな」先刻(さつき)の爺(ぢい)さんは又(また)一杯(ぱい)をぐつと干(ほ)して呶鳴(どな)つた...
長塚節 「土」
...稽古を怠らなかった...
火野葦平 「花と龍」
...怠惰なものは生存し得ず勤勉と努力に対してのみ報いが与えられるということは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この哲学者が「彼自身死ぬほど嫌っていた抽象の王国から、活ける実在への道を発見することが出来なかった」ために、自然と人間とに密着しつつ、その現実的な在りようは理解しなかったという悲劇を、やがては怠慢を、この批評家は、情をもって彼を孤独におき「零落するに委させた」その国の事情に主な原因をみとめているが、今日の読者は、零落に自分をまかせた(貧困と零落とは質のちがうものですから)本人の抑の生活への態度をやはり考えずにはいません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貞時一家はこの春に筒井を迎えるために万端の華々しい用意に怠りないのを見ると...
室生犀星 「津の国人」
...人の神童なりなど褒(ほ)むるが嬉(うれ)しさに怠らず学びし時より...
森鴎外 「舞姫」
...もっとずっとひどい怠け者であった...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...彼等はみんな怠けていた――バックもジョン・ソーントンもスキートもニッグも――自分たちをドースンへ運んでいつてくれる筈の筏のくるのを待つていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...緻密な躾(たしな)みを怠らずにゐたので...
吉川英治 「折々の記」
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