...――彼は自分自身が怕(おそ)ろしいと思った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...あの辺の景色が怕いのだとおまへは夜更におののきながら訴へた...
原民喜 「小さな庭」
...わたしはわたしが怕くなりかかつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...怕しい顔つきをして押黙つてゐる...
原民喜 「火の子供」
...私には何だか怕しい...
原民喜 「忘れがたみ」
...こりや怕(こわ)い事(こと)は無(な)い...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おゝ怕(こわ)いお方(かた)と笑(わら)つて居(ゐ)るに...
樋口一葉 「にごりえ」
...其樣(そん)な處(ところ)へ歸(かへ)るに當(あた)るものか些(ちつ)とも怕(おつ)かない事(こと)は無(な)いから私(わたし)が家(うち)に居(ゐ)なさい...
樋口一葉 「わかれ道」
...四季押とほし油びかりする目くら縞の筒袖を振つて火の玉の様な子だと町内に怕(こわ)がられる乱暴も慰むる人なき胸ぐるしさの余り...
樋口一葉 「わかれ道」
...四季押とほし油びかりする目くら縞の筒袖を振つて火の玉の樣な子だと町内に怕がられる亂暴も慰むる人なき胸ぐるしさの餘り...
樋口一葉 「わかれ道」
...その可怕(おっかな)い処を見たいような気もする...
二葉亭四迷 「平凡」
...非常に怕(おそ)ろしかったからだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...如何(どう)なる? 男女相知るのを怕(おそ)ろしいとも恥かしいとも思わなくなるのか?畜生(ちくしょう)と同じ心持になるのか?トルストイは北方の哲人だと云う...
二葉亭四迷 「平凡」
...怕るべき手紙を受けとつた上句で...
牧野信一 「タンタレスの春」
...言葉の止絶れるのを怕れて...
牧野信一 「剥製」
...彼はそこの情婦の傍らでも眠ることを怕れて...
牧野信一 「剥製」
...私は怕る/\盃に口をつけてゐた...
牧野信一 「病状」
...低(ひく)い怕々(おど/\)した聲(こゑ)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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