...葉子はふと心の目を開いた...
有島武郎 「或る女」
...葉子の心の目には行く手に見やられるばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...まわり燈籠(どうろう)のように僕の心の目にかわるがわる映って来るのである...
岩野泡鳴 「耽溺」
...このわたしの心の目に見えます...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その野心の目的といふものも...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...まだ心の目的(あて)の楽しみがあるような気がする...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...人間はそれぞれの明白な心の目標があって...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その上にわれわれの二つの目の網膜には映じていながら心の目には少しも見えなかったものをちゃんとこくめいに見て取って細かに覚えているのである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...人々の好奇心の目的物はやっぱりこの私ではなくて「絵をかいてるどこかの人」であったのである...
寺田寅彦 「写生紀行」
...人々の好奇心の目的物はやつぱり此の私ではなくて「繪を描いてる何處かの人」であつたのである...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...心の目のよくきく人ならば...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...ややもすればわれわれの中のさもしい小我のために失われんとする心の自由を見失わないように監視を怠らないわれわれの心の目の鋭さを訓練するという効果をもつことも不可能ではない...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...君という心の目当が出来てからは...
久生十蘭 「魔都」
...そんな心の目ざめを描きたいと思つたのだ...
堀辰雄 「生者と死者」
...かれの心の目は没入していたのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ぼんやりと物を見流さないで探奇心の目が光る...
吉川英治 「江戸三国志」
...同心の目を盗んで...
吉川英治 「江戸三国志」
...肝心の目的物が魔の手に攫われたのにはさすが蓋世の怪盗も唖然として驚いた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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