...殊に白足袋(しろたび)を穿いた足は如何にも微妙に動いてゐた...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...微妙につながり合ひ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ひどい臭気と温気が微妙に混り合って...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...そのくせ微妙に影響し合う興味深い二つの生活を自分は両方からあますところなくながめていたのである...
久生十蘭 「黒い手帳」
...そんな心象を生じさせるだけでもこの山の名ひとつがどんなに歌全体に微妙に利いているか分かりません...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...女の顔が微妙に変ったことを見逃さなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...これを翫読してみるとそこにその要点が微妙に捕捉せられているのが認められる...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...仮令(たとい)その書の文が短くてもこれを翫読(がんどく)して見るとそこにその要点が微妙に捕捉せられているのが認められる...
牧野富太郎 「植物記」
...微妙にたよっているところがある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私たちの生命の絃は何と微妙にはられているでしょう! 何と説明しがたい諧調で顫律するでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私のくらしもいろいろ微妙にディテールが変化いたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてその姿態の一つ/\が微妙に眺められた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...そしてこういう中に在る日こそ、その全体の上にある首将の人間そのものが、微妙に、末端の一兵士にまですぐ敏感なひびきをもって映ってゆくものだが、その点でも、尊氏のすがたにはなんのとげとげしさも沈痛な気色もなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...完全に自分たちの門閥(もんばつ)で朝廷の実権を占めようとする新任の関白藤原基通(ふじわらのもとみち)や鷹司(たかつかさ)右大臣などの意志がかなり微妙に作用しているものと見て大差ない...
吉川英治 「親鸞」
...座の空気は微妙にうごく...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...私には描出すること望むべくもない微妙に脅迫的な効果が現れた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...継続性と同時性とを区別する能力――これらは微妙に損なわれているようで...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...この像の肉づけが実際微妙になされているからである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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