...或は又自分で拓本を取つて居る時に低く續くタンポの音に伴つて起つて來るところの何ともいひ難い微妙な快感や...
會津八一 「拓本の話」
...詩歌はその又微妙なものさへ掴(つか)めば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ドガが日本の浮世画家のやうに微妙な垢ぬけのした感覚(特に色彩感覚)を持つてゐたか...
阿部次郎 「帰来」
...口々に言ふ其微妙な心理のはたらきや...
石川啄木 「葬列」
...この世の中で真の友人を見つけるのはほんの僅かな又微妙なきつかけからだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...画面の微妙な光沢や組織に対し全然再現能力のないのに反して...
寺田寅彦 「蓄音機」
...つまり一時われわれの間でやかましくいわれた「すべての美しくして高遠なるもの」のあらゆる微妙な陰影を意識するのに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...微妙なまた厚がましい笑みを上せた...
豊島与志雄 「立枯れ」
...たちまち遠くの風のざわめきのような微妙な音が起る...
中島敦 「環礁」
...まさに微妙な体温を感じたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この二つから読者以上に微妙な得心を得よう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その微妙な人心の生むいとも朗らかな自然の飄逸味に...
牧野信一 「推賞寸言」
...一緒に生活しているものの微妙ないきさつでいろいろなニュアンスをもって来る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「南窗集」
...我々の果実に負けない微妙な滋味風味があって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かえって高遠微妙な哲学上の諸説は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...節制と微妙な笛の調べとを用いてそれをやわらげなければならなかったように(これに反して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...単純な配合でありながら微妙な深味を印象せずにはいないその色彩の感じ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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