...唯一人犬の如く彷徨(うろつ)く楽みは...
石川啄木 「葬列」
...朧月夜(おぼろづきよ)の戸外へと彷徨(さまよ)い出たものとは思わず...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...彷徨(さまよ)う市民たちは...
海野十三 「空襲葬送曲」
...道を踏み違へて(道標が朽ちてゐたので、右へ下るべきを左へ霧積温泉道を辿つたのである)、山中彷徨、殆んど一日...
種田山頭火 「旅日記」
...ある時羊が一匹群(むれ)に離れて彷徨(さまよ)っているのを見て不便(ふびん)がって泣いたりした...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...お庄はしばらくそこを彷徨(ぶらぶら)していた...
徳田秋声 「足迹」
...今度は一旦彷徨(さまよ)い出した心に拍車がかかって...
徳田秋声 「仮装人物」
...人なきパリーに狼(おおかみ)の群れが彷徨(ほうこう)していたあのオルレアンの少女の時代この方...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はむやみと町を彷徨した...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...(拙作「冬の白峯山脈彷徨」の中にその記事あり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...箸の真中と尖端の辺(あた)りを彷徨(ほうこう)して居るのか...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...夢遊病者(むゆうびょうしゃ)として昨夕(ゆうべ)彷徨(さまよ)った記憶が...
夏目漱石 「明暗」
...乳色に柔かくぼかされた夜の街を何處ともなく彷徨ひ歩いた...
南部修太郎 「霧の夜に」
...十八歳の少年が着のみ着のままで街に彷徨(ほうこう)しなければならなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...全く五里霧中に彷徨(はうくわう)して居るのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五里霧中に彷徨せしめるということこそ探偵小説の独自中の独自の条件である...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...ただいたずらに自己の内側を彷徨するばかりのように思われる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...林の中をカソコソと彷徨(さまよ)っていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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