...何氣のない社交的人物となり得たその二重性格も――此等一切の性質が俺の中にその反響を見出した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...どうも余り駈けっこはお得意でないらしい...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...どこまでも文明を進め得るようにと望むならば...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...「尽日春を尋ねて春を得ず...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ほとんど知らないと言はざるを得ない...
太宰治 「津軽」
...物體の本性に屬するとさきほど言つたすべてのもののうち極めて僅かなものであれ私が有することを確認し得るものがあらうか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そんな不祥な問題が発生し得るか...
寺田寅彦 「学位について」
...現在は宥(ゆる)し得べき程度の利己心を持っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...前車(ぜんしゃ)の覆轍(ふくてつ)以てそれぞれ身の用心ともなしたまはばこの一篇の『矢筈草』豈(あに)徒(いたずら)に男女の痴情(ちじょう)を種とする売文とのみ蔑(さげす)むを得んや...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...生活の余暇の芸術ではあり得ても...
中原中也 「新短歌に就いて」
...錯倒せざるを得ない...
火野葦平 「花と龍」
...仕事がないためまたは何らかの他の原因によって自分がその家族を養い得ないものを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それであなたは万事を会得なさるのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ですから私達はむしろ民藝品の中に一段と豊に美の標準を学び得るのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...漸く得初めてゐた頃なのである...
吉川英治 「折々の記」
...なるほど土佐絵の画家はこれを捕えたのであったかと気づかざるを得ないような形である...
和辻哲郎 「京の四季」
...その点に思い及ばざるを得なかったのである...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...霊的本能主義は神により感得したる信念とその実行とをまっこうに振りかざし堂々として歩むものである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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