...蛇は征矢(そや)の鏃(やじり)に塗るべき...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...静子は征矢(そや)の如く兄の心を感じた...
石川啄木 「鳥影」
...「矢張今日限りだ」といふ考へが征矢(そや)の如く閃いた...
石川啄木 「病院の窓」
...夕されば星天(せいてん)に征矢(そや)を放ちぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...銀杏は征矢(そや)を射つくして...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...夕暮の空に金色(こんじき)の征矢(そや)のさすように...
中里介山 「大菩薩峠」
...征矢なす水のはやけば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...疑(うたがい)の眸(ひとみ)の征矢(そや)はてっきり的(まと)と集りやすい...
夏目漱石 「虞美人草」
...鷹の羽を矧(は)いだ古い征矢(そや)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...筑波根の上を環(めぐ)れる夕暮や雪と輝く薄衣(うすぎぬ)に痛める胸はおほひしか朧氣(おぼろげ)ならぬわが墓の影こそ見たれ野べにして雲捲上(まきあぐ)る白龍(はくりう)の角も割くべき太刀佩きて鹿鳴(かな)く山べに駒を馳せ征矢鳴らしゝは夢なるかわれかの際(きは)に辛うじて魂...
横瀬夜雨 「花守」
...鹿矢(ししや)の骨片の矢の根は征矢(そや)の雁股(かりまた)になった矢鏃(やじり)ととり変えられた...
横光利一 「日輪」
...弩(いしゆみ)や征矢(そや)が...
吉川英治 「三国志」
...またもや下からとんできたのは白羽(しらは)の征矢(そや)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...悪入道(あくにゅうどう)の末路(まつろ)一征矢(そや)にくるった馬の上から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この謎(なぞ)をなんと解(と)いていいか?「わかった!」征矢(そや)のごとく林を馳(か)けだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...周馬の舟は征矢(そや)のように流されていった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...征矢(そや)のごとく河原へ向って駈け出した一騎がある...
吉川英治 「源頼朝」
...そして征矢(そや)みたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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